当社では鋼の加工においては、クーラントは基本的に使用しません。
水溶性クーラントは気化する際に周辺から温度を奪って
機械の熱変異を引き起こすため、高精度加工を妨げるひとつの要因となります。
ですが穴加工の際にはどうしても切子の除去と切削部の冷却を
行わなければならずクーラントを使用します。
他には非鉄金属の加工の際ですかね。
特に金型で必要な放電加工用の電極。
一般的に銅が使用されておりクーラントでの加工に頼っている現状ですが
あるお客様ではクーラントは使わずにオイルミストで加工を実践されているとのこと。
やはりその理由は熱変異抑制のため。
工具の選定や加工方法など、課題は多そうですが
実際に実践してみえる方もいらっしゃるということは
こちらとしても取り組まなければいけない課題ですね。